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愛のはじまり [コラム]

 破滅の音階を駆け上るような恋の終焉。「さようなら」女の子ベイベーがそう言い出すのも時間の問題。そーゆー時の予兆なんて、雰囲気でわかるものさ。理由は様々だ。恋が始まるのに理由がないのであれば、もちろん終わる時にも理由なんて大したものはない。「足が臭かった」「いびきがうるさい」「鼻毛が長い」「実はロリコンだった」「ふたりは!」と叫んだ時に「プリキュア!」とかいってくれない。などなど実にどーしょーもない理由で恋は、冷めて醒めて褪めて覚める。それが前世ネームで呼び合うような100年の恋でもさ。

 何事も、見込み違いってことはある。相手に対するドーパミンあふるる幻想は夢物語の登場人物を要求し、「すまん僕は、僕は、変身したりとかできないんだ!」なんて今更のような衝撃の新事実が発覚する。女の子ベイベーは紅天女が人間じゃないって知ったくらいの驚きだ。いわれたベイベー、黒い背景しょって瞳がなくなり、くずれおちるようにガックリ。その後舞台荒しとして恐れられたりするのかどーか知らないが、変身できない僕でもさ。ライダーマンくらいにはなりたかったものだよ。

 汚れた僕らは穢れているから、相手に綺麗でいてほしい。「あの子はう○こなんてしないんだ!」という歪んだ幻想のもとに建造されたベルサイユ宮殿に、便所なんてそもそも無かった。あるにはあったが無いのと一緒。その結果ご婦人のドレスは、薔薇園の片隅でそのまま用が足せるようなバカでっかいジオングみたいなスカートになった。「おほほ、ちょっと花を摘みに行ってまいりますわ」といえばつまり、そーゆーことである。便所がないというたわけた事態から巻き起こる未曾有の狂乱。それがルイ14世の、自分自身の、若さゆえの過ちなのかどうか知らないが、認めたくなかったんだろう。そして後ろから何者かに殴れた。「何故だ!」国民全員が心の中で思った。「・・・坊やだからさ」

 汚れた顔でこんにちは。キミに逢いに来たんだ。僕はコキタナイぜ。自分勝手でワガママでB型で適当で世間知らずで能無しで足が臭くて風呂に入ってなくてロッカーでおたんこなすで不潔で不純でそれからエロい。足の小指の爪だって変なカタチをしている。あえて言おう!カスであると!にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か!それはベイベー。鼻に指をつっこんでるキミでも、僕はまだ、好きだからさ。ベイベー、我々は幻像で出来た一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか?

 恋がさめた時。終わりは多分、何かのはじまりなんだろう。

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