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愛の就労条件 [コラム]

 アイウォンチュー!!!!!!!!キミが好き超好き、愛してる本当さ。いやむしろ愛されたい。キミのためなら僕は火の中水の中、そして張り裂けんばかりの胸いっぱいの愛でもう辛抱たまらんハアハア!!などと無駄にエクスクラメイションを連打しながら福沢諭吉先生に求愛してることはよくある。ラブミー!ぉぅぃぇー。より正確に言えば諭吉の仏頂面した日本銀行券なのだが、この諭吉、「人は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」と言った人だ。もちろん稲造や漱石は諭吉より安い。英世や一葉でも諭吉より安い。そして僕らは不当な労働条件での就労を余儀なくされることはよくあるが、愛する諭吉ベイベーに黄金水プレイされたいので仕方がない。そんな諭吉にクビったけ。ピンヒールで踏まれてブヒブヒ言ってる勢いだ。

 そして僕らは働かなくてはならない。就労するにあたって我々労働者は、実に色々なことを吟味する。駅から近いとか、やりがいがあるとか、金がいいとか、素敵女の子ベイベーがいるとか、社員割引が使えるとかそーゆー基準で大体選ぶのだが、そんな選択基準はロックではない。ロッカーならば、どちらかとゆーと「ネクタイをしめなくてもいい」とか「長髪でもOK」とか「金髪でもOK」とか、「アイアンメイデンのTシャツ着ててもいい」とか、どちらかとゆーと許可を貰う立場とゆーか、ネガティブで肩身の狭い選択基準であるはずだ。そーゆーもんである。喫茶店の自動ドアがガーっと開いた時に、ピンクの蛍光色に染めたモヒカンをワサワサと揺らしながら蝶ネクタイ締めて小脇にトレイ抱えた店員が、「ぃラッシャイマセーお客上等」と言って出てこないのはそーゆー理由によるものだ。そして肩身の狭いロッカー達は、今日もどっかの便所で便器掃除しながら、One for the money! Two for the show!おっとベイベー、オレのブルースェードシューズだけは踏むんじゃねえぞとか何とか言って歌っている。

「いいかベイベー、大事なことを教えてやる。金なんかより大切なものがあるんだ。それは」
 そこで言葉を切って、自分の胸の真ん中あたりを親指で指し示した。
「ハートだ」

 新しい仕事先の選択について相談してきた女の子ベイベーは、きょとんとした顔でそれを聞いていた。
「意外ね。給料の高い方だとか言うもんだと思ってたわ」
「そんなもんクソくらえだ」
「ハート?」
「そうだ」
 僕は、出来の良い生徒を褒めるように頭を撫でてやった。
「キミが働くなら絶対こっちの会社にするべきだ」
「なんで?」
「これ以上説明する必要があるのか?」

 ジト目の女の子ベイベー。

「ハートの問題だっつってんだろう。こっちの制服の方がかわいくて萌えるじゃないか」

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制服は重要なファクターだと思う
めくるめく愛と情熱の駄目コラムブルース
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