擬音：真夜の戯言 So-net：SSブログ

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擬音　[コラム] [編集]

　寝違えた首が痛む朝はブルー。昔、整体をやってたとゆーヒトにちょっぴり触ってもらう。「あー・・・」いや、その先は大体わかったから、もういい。肩がこるから、肩がこるから、今夜ちょっと楽なカンジで。今夜ちょっとイージーな雰囲気で。

　擬音というものがある。ドカーンとかバキューンとかそーゆーアレで、文字にすると何だか違うんだけど、大体そんな感じの音を指す言葉。胸はドキドキするし、目はシパシパするし、足はガクガクするし、頭はグルグルするし、話す言葉は「アイラブユー」とか。そんな感じ。そんなステキな擬音なのだが、モトネタの音を知ってて初めて成立する部分がある。何しろ文字で読んでもそれが一体どんな音なのか皆目見当がつかない。そーいや、バンド漫画だと登場人物がギャワーンとギターをちょっと弾いただけで観客が総立ちで「す、すげぇ！なんて音だ！」なんてシーンがあるのだけど、アレはアニメ化する時大変らしい。モトネタというか実際の音を知らなくていいものもあるっぽい。

　で、昔からコレは一体どんな音なんだろう、という擬音に「かんらかんら」というのがある。僕はいまだにそーして笑うヒトを見たことがない。「ゴンヌズバー」というのも勢いはわかるのだが、一体どんな音なのか不明だ。そーいえば、かの伝説の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」においてはカエルを殴る場合の擬音は「メメタァ」だ。うむ、まったく音が想像できん。雰囲気はわかるんだが。「ズガーン」というのもショックを受けた時によく使われるが、やはり実際どんな音なのかは不明。登場した瞬間「ドギャーン」については言うまでもない。

　実は野鳥のデータベースサイトなんてものをやっている。野鳥。親愛なる友人の一人に野鳥の好きなのがいて、学生時代に野鳥に詳しい彼と、当時ホームページを作る技を持っていた僕とで作った。残念ながら僕はいまだに野鳥は詳しくない。作るにあたって困ったのが擬音だった。鳥の鳴き声を紹介したい。鳥の鳴き声を紹介するのに一番適切な方法は、音声ファイルをつけることだ。サーバ容量も大変だが、ピヨピヨとチュンチュンと鳥が鳴いているところで、その鳥だけの声を録るのは至難の技だ。どうする？！書いちまえ。
　その結果、彼の編集した「鳴き声」の項目には「ヒュルヒュルチチチギィー」とか「ツピーツピーピピーピピー」ということが書いてあるワケである。役にたっているといいんだが。
　そんなステキな野鳥のサイトの名前は「Yachoo!オンライン野鳥図鑑」という。こーゆーろくでもないネーミングを考えるのは大抵僕である。あ、ヤフーじゃないから。よく見てね。ヤチョー。いつヤフーからクレームがくるかとドキドキしていたものだが、「野鳥」で検索するとクールマークつきで一番上に出てくるのでどーもヤフーさん的にはＯＫということらしい。

　擬音といえば、とある統計データによるとおよそ９０％の女性がトイレに入ったら音消しのために二回以上水を流すという結果だったらしい。そこで登場したのが「トイレ用擬音装置、音姫」である。東陶機器株式会社から発売されているソレは、(1)デジタル音源でカスレなし、(2)センサー式でカンタン清潔、(3)流水音は25秒間、トイレの「音消し」のためにムダに水を流す必要がなくなり、節水の効果があるという。音と節水が気になるクリスタルなアナタにおかれましては、重宝することウケアイである。
　物足りないのは、それが擬音装置っつか要するにサンプラーであるにもかかわらず流水音一種類しか出せないことだ。ヒトとはちょっと違うというのをアピールしたいオリジナリティあふれるクリエイティブなアナタにおかれましては、ここは一つ違う音も出してみたい。爆発音なんかステキだ。「あらやだ音が気になるわ、あ、これは何？擬音装置？ちょっとステキじゃない、押してみようかしら、ポチ」　ドカーン！とくるワケである。ドリフだったらこの後、顔真っ黒のチリチリパーマである。各種ボタンをつけて通常の流水音のみならず「清流のせせらぎ」「ガンジスの流れ」「ナイヤガラ瀑布」「突然の道路工事」「二階の住民がステレオで大音量で昭和枯れススキを聞いている」「自爆」などの各種ボタンの搭載が望まれるところである。

　で、僕の考えた擬音。キミにちょっと恥ずかしそうに頬を赤らめてもじもじしながら手紙を差し出して言葉を待ってる時の擬音。「むにゅ」

　そして、僕は、むにゅっとしながらキミの言葉を待っている。

2005-02-07 00:26 nice!(0) コメント(2) トラックバック(0)
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